お月さまへの道

アイドルオタクの散文

初恋

 

 

突然ですが、皆さんは自分の初恋がいつだったか、どんなものだったか、思い出せますか?

 

 

 

わたしの初恋は、小学校1年生のときでした。

これってはやいのかな?

 

当時のクラスメイトが相手で、幼いながらにとてもその子のことを真摯に好きだったような気がします。バレンタインデーにチョコを作って渡したりしたこともあったようななかったような…放課後その子が住んでいたマンションに遊びに行ったりとかもしていたような。

当時親の仕事の関係で海外に住んでいたわたしは現地の日本人学校(転勤族が多いので入れ替わりがものすごく激しい)に通っていて、結局わたしがその想いを告げる前にその子は日本に帰国してしまった。

あっという間にわたしの初恋は実ることなくその幕を閉じた。

日本人学校には色々な国や地域から人が集まってきていたから、いまあの子がどこでなにをしているのか、わたしは全然知らない。

 

おそらくわたしの初恋のように、この世に存在する初恋の多くは叶わずにその役目を終えて、その人の淡い思い出の一つとしてどこかにしまわれてしまうことの方がほとんどだと思う。

初恋は、終わらない恋にはなれない。

とてもたいせつにされるけれど、実ることのない恋。

 

恋には、終わるものとそうでないものがある。

全部が終わらないものならいいのにと思うけどあいにくそんなにやわではない。

たくさんの終わった恋の上に、終わらない一つの恋が成り立つのだと思う。

 

 

 

わたしはジンくんに、いわゆるリアコと呼ばれるような感情を抱いていないこともないと思う。(濁すな)(本当のことを言うと半分リアコで半分はおたくの人格です)(はい)

 

アイドルとしての彼が好き。

わたしは防弾少年団のJINが放つまばゆい輝きに虜にされた。

それは間違いない。

でも、たとえ銀河の大きさが変わっても絶対に距離の変わらない月と地球の関係が好きだと思いながらも、わたしはやっぱり月の裏を夢見てしまうどうしようもない地球だ。

だって彼のことは、いいことも悪いことも知りたい。恋ってそういうものでしょう。

だからきっとこの気持ちは恋だ。

 

 

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話は変わるが、わたしが人生で初めてライブというものに足を運んだのはとあるライブハウスでのロックバンドのライブだった。そのバンドのボーカルがこんなことをMCで言っていたことを、この頃よく思い出す。

  

 

僕がいつか人生最後の恋をしたら、その恋を初恋と呼びたい。なぜなら、その恋が僕の人生で終わらない初めての恋だから。

 

 

幼いわたしの、あの純粋でまっすぐで素直なすきという気持ちもいまじゃすっかり色褪せて、生きていく中で綺麗だけじゃないものもたくさん見て、きっとあの景色をもう一度見ることは難しいのかな、と思ったこともあった。

 

でもジンくんに出会ってからわたしの目に見えるキラキラと、心做しか色鮮やかに色づいて見える世界はきっとあの景色に限りなく近いそれなのだろう。

わたしが今見ているこの景色はきっと、初恋と呼べるそれの煌めきを放っている。

 

 

なぜならあなたへのこの恋心は、一生叶うこともないけれど、終わることもまたないと確信しているから。

 

 

 

きっとこの先、彼の姿を見ることが難しくなることもあるだろう。それは隣国のアイドルを応援すると決めた時から覚悟を決めていたし。そしてアイドルオタクである以上、いつか彼のことを応援していたことがわたしの「過去」になるときがきっと来るだろう。

 

でもやっぱりわたしはたとえあなたの姿が見えなくても、過去の想い出に変わったとしても、あなたがこの世界のどこかで幸せに生きていてくれるのならそれだけでわたしもなんだか頑張れるような気がするのです。

この叶わない恋心を胸に燻らせたまま。

すこし前の自分が聞いたらあまりに昔のわたしらしくなくて、笑っちゃうだろうけど。

でもそんな風にわたしを変えてみせたんだからやっぱりとびっきりで最高のアイドルなんだな、彼は。

 

 

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1年と少し前にあなたに出会って、恋をして、それから世界はきらきらと輝いて瞬いて、本当はその輝きをこの目で確かめたかったんだけど、今年はコロナに拒まれてできなかったから。いまはまだ状況がどうなるかわからないけど、落ち着いたら絶対に絶対に会いにいきたいな。

コロナは早く消えてくださいね(n回目)

 

 

 

 

じんくん、いまはなにしてるかな。

月を見上げてはいつも考えています。

ジンくんに良いことがあるように。

たとえ悪いことがあったとしてもそれを包み込むくらいの良いことがありますように。

ジンくんがいつも幸せでいられますように。

わたしの見えるところでも、そうじゃないところでも。

ジンくんのいる場所が寒くありませんように。

おいしいご飯をたくさん食べて、あたたかい布団で好きなだけ眠って、いい夢を見られる日が1日でも多くありますように。願っています。

 

わたしの初恋のひと。

心から、お誕生日おめでとうございます。

産まれてきてくれてありがとうございます。

そして、わたしにたくさんのはじめての気持ちを教えてくれてありがとう。心から愛しています。

 

 

 

最後にわたしの大好きな曲の歌詞を抜粋したものを綴って、このブログを閉じたいと思います。

 

わたしの知らないところで

傷ついてはいませんか?

誰にも見えないところで

泣いてはいませんか?

わたしの知らないところで

わたしに傷つけられてはいませんか?

 

涙は人に見られて

はじめて輝き出すのです

あなたは人に愛されて

はじめてあなたになるの

 

わたしの届かぬあなたに

愛のある日々を

栄光の結末を

どうか

あなたに あなたに

 

Last Love Letter / チャットモンチー より

 

 

P.S.

Abyss 聴きました。音楽を通してジンくんのこころの真ん中にすこし近づけたような気がして嬉しかったのと、でもやっぱり彼が見せてくれた気持ちをわたしが消費してしまっていいのだろうか、という気持ちが綯い交ぜになりました。でも、この曲を大事に聴くことがジンくんへのありがとうを伝えられる唯一わたしに与えられた手段だから、たいせつにたいせつに聴くね。本当にありがとう。

今もまだ暗い海の底にいるのか、はたまた吹っ切れていたりするのか、いつだってわたしがあなたのことを知るのはすべてが起こった後で、それは仕方ないとわかっているけれど同時に少し寂しくもあって。でもいつもあなたができるだけ笑顔でいられていたらわたしは嬉しいです。

ジンくんがわたしたちに与えてくれるもののほんの少しでもお返しできたら、できていたらいいなと思います。

 

 

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2020.12.04